2015年10月8日木曜日

草津温泉に行ったらココだけは見逃すな!湯畑・西の河原公園編

湯畑から立ち上る湯けむり

「魅力的な都道府県ランキング」的なもので群馬・栃木・茨城の北関東三県がいつも最下位を占めているのはご存知でしょうか。

(引用)今回の調査にて最下位となったのは2年連続で茨城県となった。
魅力度に相関の高い観光意欲度も6年連続最下位となっている。
一方で、県内出身者による県への愛着度は前年よりも高くなっている。

地域ブランド調査2014 都道府県ランキング (地域ブランドNEWS)

最後の一行に涙が出たのは私だけかな?
45位、46位、47位を北関東が独占かと思いきや、リンク先の画像を見ると栃木だけが抜け出てます!(41位だけど)
なんだろう、テスト当日の朝に「全然勉強してないよー」と言っていた友だちが100点取っているのを知った時のような、「交際ゼロ日婚」という報道に対する不信感のような、このモヤっとした気持ち…

さて。そんな46位の群馬県民にとって、溺れる者の藁ともいえる唯一のアイデンティティ「草津温泉」の要チェックポイントを、「別府温泉の方が広い」「別府温泉の方が見どころ多い」などと九州の人にけちょんけちょんにけなされた経験がある元グンマーが紹介していきたいと思います。
コレだけ見といたらもう↑みたいな文句も出ないんじゃないかな、と。
べ、別にいじけてなんかないさ!



■湯畑で「岡本太郎」を探せ!

pH値2.05という強い酸性をほこる草津温泉のランドマークといえば「湯畑(ゆばたけ)」です。
湯畑を囲むスロープや散策路などの設計デザインは、岡本太郎の手によるもの。
このブログで岡本太郎の話をするのは何度目なのか、というくらい岡本太郎には目がないので、湯畑を散策するときは必ず「岡本太郎の意匠」を意識しながら歩いています。

◎「岡本太郎」関連記事

と、その前に湯畑とは何なのか、軽く説明を。

湯畑とは…
温泉街の中心に位置する湯畑は、草津温泉のシンボル。
毎分4000リットルの温泉が湧き出ていていつも湯けむりを舞い上げています。
湯畑の周りは瓦を敷きつめた歩道、石柵、白根山をかたどった「白根山ベンチ」など湯上がりの散策が楽しめる公園となっています。
天下の名湯!草津温泉!|湯Love草津(草津温泉観光協会ホームページ)より

草津温泉内の旅館や土産物店で販売されている温泉の素「湯の花」を採取する場所でもあります。
この辺りはとにかく匂いが強烈で、玉子が腐ったような、俗に言う「硫黄臭」(でも硫黄って匂いはしないんですよね)をかぐと「草津に来たなあ!」という実感がわきます。


岡本太郎デザインの石畳。
ほかに遊歩道の模様などにもぜひ注目してみてください。
「なーんかこのへん芸術が爆発してるなー」と思ったら、たぶんそこには岡本太郎の意匠がひそんでいます。

 ■強酸性の泉質を足湯・手湯で体感せよ!


湯畑前の足湯

いつも大勢のお客さんで賑わっている湯畑前の足湯「湯けむり亭」。
かなり熱かった記憶があります。
また足湯が面倒な人には「手湯」がおすすめ。



湯畑前の足湯「湯けむり亭」が混んでいるときは「地蔵の湯」を目指しましょう。


草津白根登山帰りに寄った地蔵の湯の足湯(足タレ:R君)

無料の共同浴場「地蔵の湯」前にある穴場の足湯。
源泉は地蔵、泉質は「酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉」(草津温泉地蔵の湯より)で青みがかっているのが特徴です。
近くにお地蔵さんと柵で囲われた小さな湯畑があります。
湯治用の「時間湯」がある地蔵の湯、いつかはもらい湯してみたいものです。

■湯畑全体を見下ろせる穴場の眺望スポットはセブンイレブン内にあり


足湯「湯けむり亭」方面からセブンイレブン方面をのぞむ。


セブンイレブン二階のイートインから湯畑全体を見下ろす

景観保護の関係で茶色のカラーリングになっているセブンイレブンの二階にあるイートインスペースは、湯畑全体を見下ろせることができるおすすめスポットです。
反対側に位置するバスターミナル近くの光泉寺からも湯畑を見下ろすことができるのですが、ここまで間近に見られて誰でも入れるのはここだけではないでしょうか?
お弁当を買ってここで食べてもいいですし、コーヒー休憩するのにもおすすめです。

■いろんな角度から湯畑を見てみよう!



湯温が高温なのと、あまりに強い酸性なので、湯畑内には微生物一匹いないんじゃないでしょうか。



湯畑の脇にはレンゲつつじが咲いていました。
5月とかそれぐらいの時期に撮ったのかな?
木枠の桶の中には湯の花がたっぷり採取されています。



石灯籠がたつ撮影スポット。立ちのぼる湯けむりが風流です。


この角度からだと石灯籠とエメラルドグリーンの池がはっきり見えます。

老若男女問わず大人気のスポットです。


湯畑を囲む石柵には歴史上の人物の名が、おそらく職業と訪れた年が一緒に刻まれています。
木曽義仲の場合は武将で、長尾為景は大名、巴御前はたぶん女武将?と書いてあるっぽいです。
写真はありませんが、個人的には「日本百名山」でおなじみの深田久弥氏の名前を発見したときはテンションが上がりました。
草津白根山(本白根)に来た時の年が刻まれているのでしょうか?
ほかにも渥美清や石原裕次郎なんかの名前もあるらしいので、好きな有名人の名前を探してみるのもいいかもしれません。


湯畑の一角には“ゆもみん”こと萌えゆるキャラナンバー・ワンの呼び声高い草津のご当地キャラ「ゆもみちゃん」の顔ハメパネルが!



一度は泊まってみたい、趣き深い木造三階建の老舗旅館「山本館本館」。
部屋から湯畑が見下ろせる素晴らしい立地。


草津白根登山帰りに寄った夜の湯畑にて。
ライトアップされた湯けむりが美しい!これぞ湯けむり慕情。


■熱乃湯の湯もみショーで湯気を全身に浴びよ!

湯畑前に位置する湯もみショーでおなじみ「熱乃湯」は今年4月、大正ロマン風に改装されたばかり。
写真は改装前の湯もみショーの模様です。


臨場感あふれる湯もみの様子。このように上から見下ろすこともできます。
もうもうと上がる温泉成分たっぷりの湯気と熱気に興奮すること間違いなし!


温泉情緒あふれる小唄に乗せて湯もみの体験中。

 改装前の入り口。このドアは改装後も残されているようです。

プログラムの演目は湯もみショーと湯もみ体験のほかに舞踊タイムもあり、入場料600円はお手頃かと。
観覧券売り場で割引券をプリントアウトするかスマホで表示すれば、さらに50円引きに。
草津の湯畑散策と合わせて、この熱気はぜひ体感してほしいところです。


■西の河原公園で自然の恵みを体感せよ!

河原のいたるところで温泉が湧き出し、湯けむりの中を散策できる「西の河原公園」。
公園内には縁結びの御利益があるお地蔵さんや歌碑、石碑、東京・羽田の穴守稲荷から分霊勧請された穴守稲荷神社、草津温泉の成り立ちなどを学べる&ちょっと休憩できる草津ビジターセンター、日本の温泉地発展に多大な影響を与えたドイツ人の医学者ベルツ、クリスパ両博士の胸像など、多数の見どころがあります。

公園の奥には男女合わせて500m2という広大な面積をほこる「西の河原露天風呂」が。
山の懐に抱かれた大露天風呂は迫力満点で、とくに今の時期は奥の山の紅葉がすごいらしいです!
源泉は万代源泉といい、ph値はなんと1.5で、青森・酸ヶ湯の1.9にも勝る強酸性(ちなみに秋田・玉川温泉のpH値は1.05)。
超乾燥肌の私が冬場に入ったところ、手のひらがカサカサになりました。
相当な殺菌作用があるので、個人的には夏~秋向きかなと思います。


2月ごろの西の河原公園にはまだ雪が残っていました。


奥に見えるのは稲荷神社の鳥居です。

とっとこハム太郎?なキャップをかぶったお地蔵さん



湯畑と西の河原公園に行ったらやってほしいことをリストアップすると、

  1. 湯畑周辺を散策して岡本太郎の意匠を感じよう
  2. 足湯か手湯に入って強酸性を実感しよう
  3. セブンイレブンのイートインで湯畑を見おろそう
  4. 熱乃湯の湯もみショーで湯気を浴びよう
  5. 時間があれば西の河原露天風呂で山に抱かれよう
です。お忘れなきよう!!

草津名物の舞茸・山菜も入った天ぷら蕎麦

湯畑散策と草津白根山登山の締めに入った湯畑前の蕎麦屋で、地元名物の山菜や舞茸も入った天ぷら蕎麦をいただきました。
(本当はこのとき地球屋へ行きたかったんですけど、もう閉まってました)
うまかった~!! でもこの蕎麦屋の名前、忘れた~!

☆追記
お蕎麦屋さんの名前は「上州麺処 平野屋」でした。
湯畑が見える落ち着いた雰囲気のお店でおいしいけど、その分高かったです…

次回は草津白根登山と湯釜ハイキングについて更新予定です。
草津の見どころ紹介はまだまだ終わりません!

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