2014年6月5日木曜日

日光白根山でピークハントをやめた日、鴨南蛮そばがやけにしみる

雨の中の日光白根山は眺望0点

初めて日光白根山に足を運んだのはちょうど去年の今ごろだった。
「天空の足湯」というファンタジックかつ若干加齢臭が漂う名称の素敵な足湯につかるため、標高2000メートル地点までロープウェイに乗って行った。

ヤマレコではない→日光白根山に乾杯した日-「天空の足湯」もあるよ




登山をするために二度目に日光白根山に足を運んだのは、霧が立ちこめる7月14日のことだった。


初めての日光白根登山。訳あってこの日撮ったのは「鴨南蛮そば」写真のみ





いまだに雨男雨女論争でつかみ合いのケンカになる雲取山山行のメンバー(マイナス1名)とともに、シトシトと霧雨が止まない「五里霧中」状態のガスの中を頂上目指して歩いていたのだが、座禅山と奥白根山の分岐となる弥陀ヶ池(「みだがいけ」と読むことを今はじめて知りました)まで登ったところで、

「この寒々とした霧の中でピークハントすることに果たして意味はあるのか?いや、ない(反語)」

という結論をくだしてあの日の登山は取りやめとなった。
あと1時間ほど登れば頂上、という地点で断念したのだ。

(10月の雲取山レコ→たどりついたらいつも雨ふり@雲取山

しかも私はこの時スマホをロープウェイ山麓駅のトイレに置き忘れてしまい、霧の中ですら写真一枚撮ることもできず、寒さと眺望の乏しさに萎えまくり、ピークハントへのモチベーションはゼロになっていた。

標高2000メートルを越えた稜線上には7月とは思えないほどの冷たい風が吹きすさび、体感温度は10度ほどしかなかったと思う。
山を下り、散策路の中にあるだだっ広い野原で持ってきたおにぎりを三口ぐらい食べたところで寒さにほとほと嫌気が差し、食べるのをやめてしまった。
その日はロープウェイの山麓駅で暖をとることもなく、その場からほうほうの体で退散した。

身体が弱ったら鴨を食らうに限るぜ!

帰りにロマンチック街道沿いのどこかの店で食べた鴨南蛮そばがやたらと美味しかったことだけはよく憶えている(でも店の名前も場所も忘れてしまった)。



鴨南蛮そば、ふたたび。この油脂がたまらないんだよ!!


身体が芯の芯まで冷えきったそんな日は、熱い鴨南蛮そばを食らうに限る。
鴨肉からは大量の脂が出る。
汁の表面に油膜を張るから、鴨肉とネギと蕎麦はいつまでたっても熱々のままだ。
だから時々やけどをしてしまう。
でも私はそんな鴨南蛮そばが大好きだ。

鴨のおかげであの日の悔しさは忘却の彼方へ消えてしまった。


赤城山・覚満淵のリアル鴨

しかし今年、そんな日光白根山にリベンジする日が唐突にやってきた。
経緯は前回の記事(皇海山に登るつもりだった 〜Three Cheers For Our Side)で。

初めての積雪期ピークハントとなる日光白根山のヤマレコはまた次回。

[積雪期登山レコ]日光白根山で初アイゼン

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